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2015/01/30

荒海ホタテの約束 その5

「岩手野田村 荒海ホタテ」の約束

5 出荷は、すべて野田港水産物蓄養施設から行います。低温地下海水をふんだんに使用した水槽(ホタテが好む冷温環境)で一時保管し、出荷時に最も元気な状態となるよう、ホタテの
ストレスフリーに最後までこだわります。



荒海ホタテは出荷される直前まで、この様な大きな水槽で一時保管されます。
低温地下海水をふんだんに使用し、ホタテが好む冷温環境を徹底しております。
もっと細かく言うと、気温やホタテの状態、出荷のタイミング等に合わせて、
低温地下海水自体も原海水と冷却清浄海水とで使い分ける徹底ぶり。
ここまですることで、
元気いっぱいで安心安全、“きれいな甘さ”と表現される特徴的な旨味を持つ「荒海ホタテ」を皆様のもとへお届けできるのです。



他の店頭販売などの小さい水槽ですと、ここまでの管理はできず、弱っている状態のホタテを見る事があります。
荒海ホタテでは、ホタテのストレスフリーに最後までこだわり、出荷時に最も元気な状態で、お客様のもとへお届けいたします。



また、この施設にて漁協職員が貝の状態の最終チェックをします。
貝殻に細かい穴が開いていないか、小さい傷はついていないか、また大きさ・重さ・形・状態などを選別し、発送可能かどうかの最終判断を下します。
 


「旨いホタテをたくさんの人に食べてもらいたい」
その固い信念のもとに、手間暇と努力を惜しまない漁師たちの確かな技術。
そして、これら5つの「岩手野田村 荒海ホタテ」の約束ごとをお客様にお約束します。

2015/01/27

荒海ホタテの約束 その4

「岩手野田村 荒海ホタテ」の約束

4 成貝になるまでの間に貝の枚数を調整する入替え作業や他の貝類の除去作業などを最低5回行い、ホタテにとって良好な栄養環境の維持ときめ細やかな成長管理を行います。
 
野田村の外海は潮通しがよくて水質がきれいでエサとなるプランクトンが豊富という事は、もちろん他の貝なども多くいるという事。
ネットや籠で極力他の貝や海中の付着物を避ける育て方をしても、ホタテの貝殻にも様々な付着物が付き、エサを奪い合ってしまいます。



それを手作業で除去し、ホタテにとって良好な栄養環境を維持します。
これは耳吊りではなく、ホタテを1個1個取り出せるネットや籠で育てる方法だから出来ること。



また、大きく成長したホタテ同士でもエサを奪い合ってしまう為、成長具合によって貝の枚数を入れ替えて調整し、きめ細やかな成長管理を行います。



荒海ホタテでは、この作業を成貝になるまでに最低5回行います。
とても地道な作業ですが安全で美味しく育てる手間暇の1つ。
そして、すっきりキレイに育てられた荒海ホタテは最後の約束へと移ります。


 

2015/01/16

荒海ホタテの約束 その3

「岩手野田村 荒海ホタテ」の約束

3 ホタテのきれいな貝、きれいな味にこだわり、耳吊りはせず、ホタテが自由に動けるネット・籠で育てます。
 
ホタテの一般的な養殖方法として、この様に貝に穴を開ける「耳吊り」というものがあります。





この養殖方法は漁師の負担をある程度軽減してたくさんのホタテを育てることができますが、ホタテが固定されてしまう為、海中では身動きが取れなくなってしまいます。また、他の貝などがホタテに直接付着するため、栄養の吸収も阻害されてしまいます。
 


しかし、荒海ホタテはネットや籠で育て、ホタテが自由に動ける環境にしています。
一枚一枚が動けることにより、ホタテにストレスを与えず、他の貝や海中の付着物を極力避け、きれいな貝、そして何より荒海ホタテならではの“きれいな味”に育てる事が出来るのです。
また、荒れる外海において、この様なカゴを使ってホタテのエサとなるプランクトンが豊富な適切な水深を保つには、荒海団である漁師たちが長年培ってきた高度な技術も必要です。



きれいな海水が淀まずに流れ、ホタテの餌となるプランクトン豊富な外海。
そして耳吊りではなくネット・籠で育てる野田村独自のホタテの育て方。
「野田式外海流育法」
ホタテのきれいな貝、きれいな味にこだわるには必要不可欠な養殖方法です。
そして栄養豊富な外海では、ホタテ以外の貝なども増えて、様々な付着物がこのネットの網を覆う為に、更にここから除去作業や成長管理をきめ細やかに行う手間暇へと続くのです。


 

2015/01/05

新年明けましておめでとうございます

去年の7月7日の荒海団結団式から早いもので約半年。
「岩手野田村荒海ホタテ」



昨年は首都圏や岩手県内の飲食店様でご使用して頂き、また多くのお客様にご購入して頂き、誠に有難う御座います。
本年も荒海団一同邁進していきますので、何卒宜しくお願い致します。

2014/12/22

野田ホタテまつり





こんにちは。荒海団の町田です。
12月14日(日)野田港にて、野田ホタテまつりが開催されました。
まずは、海風が吹く寒い会場に多くのお客様にお越し頂きまして、荒海団一同、誠に厚く御礼申し上げます。
このイベントは、一般の方が出荷前のホタテを一時保管する施設から直接ホタテを購入できる、年に一度の大直売会ということで、寒い会場内でしたが熱気で溢れかえっていました。







朝早くから、多くの方が荒海ホタテを求めて行列になっている景色は、会場内で販売をしていた漁師や漁協職員たち荒海団の目に焼き付いたことだと思います。
地元の方々や周辺地域の方々も、荒海ホタテは美味いから並んでまで買ってくれる、という自信につながりますね。
 






会場では炭火で焼いた荒海ホタテやイカ焼き、ホタテや平蟹やワカメなどの海産物の出汁が最高に旨い荒海汁などを販売。
そして業者の方も野田村内や盛岡市、一戸町から出店して頂いて一緒に野田ホタテまつりを盛り上げてくださいました。





最後は荒海団外舘団長からの挨拶でイベントは終了となりました。
10時から13時までという、たった3時間しかないイベントですが、それでも多くのお客様にお越し頂き、また荒海ホタテをご購入して頂いて、改めましてありがとうございました。
野田ホタテまつりは野田村の冬の恒例イベントです。
荒海団の漁師が汗水を流して育てた荒海ホタテを、漁師たちが自分たちで売る。
1年間、コツコツと作り上げてきたモノを皆様に一斉にお披露目する、いわば発表会という場所でもあります。
是非、機会がございましたら岩手県野田村までお越し頂ければと思います。
荒海団一同お待ちしております!

2014/12/18

荒海ホタテの約束 その2

「岩手野田村 荒海ホタテ」の約束
 
2.どんなに波が荒くても、潮通しがよく、水質がきれいで、ホタテのエサとなるプランクトンが豊富な
外海での養殖にこだわります。
 


岩手県北東部にある、太平洋に面した野田村。



ホタテの養殖は一般的に内湾で育てますが、荒海ホタテはこの様な外海で育てられます。
潮通しがよくて水質がきれいな為に、ホタテのエサとなるプランクトンが豊富です。
身が貝の殻の大きさに限りなく近く、肉厚で他のホタテよりも成長が早い荒海ホタテを育てているのは、まさにこの荒れた外海のおかげ。



そして、ホタテには天国でも、実は漁師にとってはとても過酷な環境です。
作業をする為に沖に出るのは、天気の良い日中だけではありません。
まだ薄暗い朝方での作業や、霧によって海上での視界がほとんどなくなってしまう日もあります。
更に海が荒れた日には、養殖現場まで行くことを断念する事もあり、漁師は常に危険と隣り合わせです。



近くの内湾で養殖するよりも遥かに労力が必要な荒海ホタテ。養殖なのに命がけ。
しかし、その荒海ホタテのホンモノの美味しさにこだわる荒海団は、日々汗水流すのです。


 

2014/12/11

【告知】野田ホタテまつり




荒海ホタテの大直売会となっております。是非お誘い合わせの上、お越しください。
会場までの地図や、出店者などは野田村観光協会ホームページをご覧ください。

 

2014/11/27

荒海ホタテの約束 その1

「岩手野田村 荒海ホタテ」の約束

1.他産地の稚貝は使用せず、自前の海で採取したラーバ(ホタテの幼生)を自前の海で育てます

 


こちらが野田村の外海で採取したラーバ(ホタテの幼生)です。
肉眼ではなかなか見えませんが、顕微鏡で覗くと、この様にホタテだと分かります。



まだ1mmにも満たないこのホタテのラーバは、北の海から親潮にのって海中を浮遊しながら野田村の海に流れてくるのです。
3cm程に大きくなった種苗用の稚貝を他産地から購入して養殖を始める産地もありますが、野田村は一から育てています。
種苗を外部から持ってきた場合、ホタテに害を及ぼす寄生虫や、貝に穴を開けるポリドラという虫が漁場に持ち込まれてしまう危険性があります。
野田村では、全て天然種苗で育てているので、これらを持ち込むリスクがありません。



ラーバの時は外側の玉ねぎ袋の網目から中へ入り、内側のテグス網に付着をします。
荒海に揉まれて大きくなると、玉ねぎ袋から出られなくなるという仕組みです。



荒海ホタテは、自前の海で、この様な採苗器で採取し、自前の海で育てています。
野田の海のホタテの赤ちゃんを、野田の海で育てる。平凡なことの様に見えて、良質なホタテを育てるための大切な第一歩。

安全で美味しく育てる手間暇は、まずは最初の約束ごとから始まります。

2014/10/24

荒海団、新横浜に行く!



こんにちは。荒海団の町田です。
先月、新横浜にある「HANZOYA」というフレンチレストランのお店で、荒海ホタテを使用したレストランイベントが開催されました。
「岩手県野田村で獲れた美味しい荒海ホタテの素晴らしさ、そして普通のホタテとの違いを是非、首都圏の方にも味わって欲しい。」
実際に野田村にも訪れ、荒海ホタテに惚れ込んでお使いいただいている「HANZOYA」加藤シェフのそんな思いとスタッフの皆様のご協力からこのイベントが実現しました。




こんなにもお洒落なお店は当然初めての荒海団の面々(笑)
漁師である荒海団の外舘団長も、さすがに緊張をしつつ、ご来店頂いた皆様にご挨拶。






加藤シェフが自らお客さんの前で荒海ホタテをむきます。
「殻もだけど、中身のキレイさ、透明度は、他の産地ではここまで出ない」と、料理人ならではの説明をして頂きました。フルコースのスタートとなったこの場面(ホタテ開き!)では、実際に他産地のホタテも取り寄せて、比較しながらその“明らかな違い”をご紹介いただきました(ある意味反則技!?)



実は荒海団の漁師たちは他産地のホタテをあまり知らなかったりします。
全国各地の食材を使う料理人は、その細かな違いを料理に合わせて見極めています。
そんな料理人の方に「美味しい!」との言葉を貰うと、まず漁師たちは、「え、そんなに?」と驚きます。これは昔から自分たちが日常的に食べているから気付かないとの事。
そして、やがてその声が増えてくると、やっぱり美味いんだと確信するのです。



自分達が汗水流して育てたものを、美味しく料理して素敵な場所で一緒に食事をする。
仕事が忙しい漁師たちは、そういう場に行く機会はなかなかありません。この荒海団1人1人が紹介され、その手間暇や養殖技術、そして何より荒海ホタテの品質に盛大な拍手を頂戴し、美味しいとの声を直接聞けたのは本当に嬉しく、是非また皆様に召し上がって頂きたいという原動力になりますね。
大切に育てた素材を大切に美味しく調理していただき、たくさんの方が笑顔になる。まさに荒海団冥利に尽きる時間となりました。






今回のイベントでご協力していただいたHANZOYA関係者の方々
そしてご来場頂いたお客様、誠に有難う御座いました。

 

2014/09/02

荒海ホタテの赤ちゃん



こんにちは。荒海団の町田です。
8月になると野田港ではホタテの「1次分散」という作業を行います。
これは、まず毎年桜の咲く5月頃に野田村の海でラーバ(ホタテの幼生)を採取する為に採苗器(玉ねぎ袋の中に、テグス網を入れたもの)を沖合に仕掛けます。




まだ1mmにも満たないホタテの赤ちゃんは、この時期、北の海から親潮にのって海中を浮遊しながら流れてくるのですが、ホタテの習性によりこのテグス網に付着するんです。
「テグス網が無い時代は杉の葉を仕掛けていたんだよ~」とは荒海団のベテラン漁師のお言葉。



水質がきれいで栄養も豊富な野田の外海で夏まで過ごしたホタテの赤ちゃんは、この頃になると8~10mmくらいの大きさに成長します。
8月初旬、採苗器を水揚げし、ホタテの赤ちゃんを取り出して三角ネットに入れ替える作業を行いますが、これを「ホタテの1次分散」といいます。



作業はまず、大きめのタンクに海水を沢山貯めて、採苗器の中からテグス網を取り出しタンクの中へふるい落とします。



次に「子おとし」と呼ばれる9mmや10mmの丸い穴が開いたものを使って分けていきます。
他の貝に栄養を取られないよう、シュウリ貝や他の小さな貝を取り分けながら作業を行っていきます。



そしてこの小さなホタテの稚貝を、三角ネットに入れていきます。
三角ネットは12段連なって1セットになっていて、これを1連と呼びます。
1段(1ネット)に約50個のホタテを入れるので、1連で600個のホタテを収容します。
1段に入れる数量が多すぎると栄養を取り合ってしまい、良いホタテは育ちません。
ホタテの「質」にこだわりながら、作業は続きます。



今年は8,218連(4,930,800個)のホタテを確保して1次分散を無事終了しましたが、昨年と比較して約1割増しですが、それでもまだ震災前の約5割程度にとどまっています。
1次分散が行われる8月は気温が高い状態が続きます。
ホタテは温度に対してとてもデリケート。1秒でも早く海に戻してあげるため、迅速な作業が求められるのです。
そして、この小さくて可愛い稚貝は、潮通しが良く餌となるプランクトンが豊富な野田村の荒海に揉まれすくすくと成長します。
この自前の海でホタテの赤ちゃんを採取し自前の海で育てるというのは、他の産地ではなかなか無い、荒海ホタテの大きな特徴、そしてこだわりの一つです。まさに“水があっている”おかげもあり、冬を越しても生存率が高い健康で優秀なホタテの稚貝が育ちます。



そして、分散作業は1次にとどまりません。
荒海団の漁師はホタテにとって良好な栄養状態を維持する為に、成長を阻害する他の貝の除去作業やネットの中のホタテの枚数調整などをきめ細かく行います。
分散作業はこのあとも、2次、3次…と続いていくのです。
波の荒い外海という環境と漁師の技術、手間ひまの積み重ねが、通常よりも成長の良い肉厚で素晴らしい味わいのホタテを育むのです。
 
その荒海ホタテになる可愛い稚貝の元気な様子を、映像で撮りましたので是非ご覧下さい。
荒海ホタテの赤ちゃん】 ※YouTubeのページへ移動します。